西武柳沢駅北口を降り、広場を抜けると左右に伸びる柳盛会柳沢北口商店街があります。「ほぼほぼ揃う商店街」のキャッチフレーズ通り、生鮮食品店や総菜屋さん、金物屋から腕利きのめがね屋さん、飲食店も粒ぞろいです。南口には、図書館や公民館があり落ち着いた雰囲気。この対照的な雰囲気が面白い町です。
- M’s oven ベーグル
- 卵・乳不使用、選りすぐりの国産小麦粉で作る、手作りベーグル専門店。ふんわりと優しい食感で、中はもちもち。人気のプレーン、チョコ、ごろごろチーズなど数々のフレーバーや、ベーグルサンドが並び、バラエティ豊かな品揃えです。
店主の相原万里さんは、アレルギーを持つ家族のために「家族そろって同じものを食べられるよう」ベーグル作りを始めました。友人から瞬く間に評判が広がり、シェアキッチンで店を開いた後、2017年に西武柳沢に現在の店を構えました。お食事用や子どものおやつにと、保育園帰りや仕事帰りに購入する人が多く、毎日でも食べ飽きないと行列ができる日も。相原さんの、安心で美味しいベーグルを、食卓にどうぞ。
- 手創りかばん工房 Krakow(クラクフ)
- 世界に一つだけのアイテムが並ぶ、革かばん店。店主の橋本直己さんは、「使う人にとって心地良いバッグ」にこだわるクラフトマン。かばんの型紙からおこし、大きな一枚の革から一つ一つを切り出していきます。使い勝手や用途を相談しながらデザインするオーダーメードも人気です。外側から見えない部分まで細かく作り込む丁寧な仕事で、長年の信頼を寄せるお客さんも多くいます。その技術もさることながら、作品の色合いやデザインも魅力で、シックなものから、革と糸の組み合わせのセンスも抜群。明るい気持ちになれる鞄、カッコよくなれる鞄、お気に入りのアイテムを手にしませんか。
- 駄菓子屋 ヤギサワベース
- 西武柳沢駅北口の商店街を西に進んだ端にある、「駄菓子屋ヤギサワベース」。夕方は小学生や親子が集う、駄菓子屋兼デザイン事務所。奥にあるワークスペースでは、イベントや様々な作戦会議も開かれる、ワクワクを生み出す秘密基地です。
店内には、レトロなゲーム台やベーゴマ遊びもあり、思わず「懐かしい!」と声を上げる大人たちや、10円玉を握りしめ未知のアナログゲームに熱中する子どもたちの姿が。
デザイナーでもある店主の中村晋也さんは、「昔から駄菓子屋に憧れていた。地域の人がなんとなく集まって、おしゃべりして、そこから面白いことが生まれたら楽しい」と話します。ワクワクと、人と人をつなぐ駄菓子屋です。
- ヤギサワバル
- ヤギサワバルは、自然栽培・無農薬無肥料の野菜栽培を行う農園、鹿嶋パラダイスの「Paradise Beer(パラダイスビア)」をいただける、都内唯一の店。農園で育てた麦を、農家さんの手で仕込んだ正真正銘のクラフトビールが、タップから注がれます。
「人がおしゃべりして、繋がる。その場がバルで、そこにいる僕が出せるのが、この鹿嶋パラダイスのビール」と話すのは、店主の大谷剛志さん。「大切と思うことを大切 にする」を体現。その自由でしなやかな生き方に惹かれて、様々な人が集まります。小さなイベントや、そこに集まる人たちも魅力的。ビールも人も、じっくりと。自然の味をご堪能あれ。
文・写真:廣田亜希子